2018.12.19 OFFICE

【GBの本棚】デザイン思考の先を行くもの/各務太郎/クロスメディア・パブリッシング

デザイン思考の先を行くもの

篠田です!
スタッフが持ち込んだもの、ご厚意でいただいたもの。
GROVING BASEには自由に読める書籍があります。

空間だけでなく、モノや情報も共有するシェアオフィスだからこそ出会える自分では選ばなかった価値観。
ここでは、そんなGROVING BASEで出会える書籍を紹介します。

今回紹介するのは「デザイン思考の先を行くもの」です。

個人的な感想・解釈

デザイン思考の有効性と限界について明言した上で、0から1を生み出すために必要な力について書かれています。

まずは、デザイン思考との違いについて。
デザイン思考は「他人中心的に未来をデザインする」もの。
それに対し0から1を生むには「自己中心的に未来をデザインする」ことが重要だと本書では取り上げています。
そういう点ではアート思考と通ずる点も多く感じられました。

それから「イノベーションはアイデアのかけあわせから生まれる」と言われる事もよくありますが、その「イノベーションが起こる掛け合わせ方」の原理が分かる内容です。
その原理とは「見立てる力」。
全く異分野のものや無関係なものが、自身の専門分野の知識に置き換えられることで新たなアイデアがわいてくることがあります。
本書の中では例として「映画の作り方が建築の作り方と同じに見えてくる」とか「料理本から建築を学べる」と書かれていました。
この見立てる力は要するにアイデアの掛け合わせです。

しかし、私はこの見立てる力は表面的な「アイデア×アイデア」とは似て非なるものだと感じました。
見立てる力がある人が得られるのは、ひねり出したり適当に組み合わせたものではなく、深い知識や経験を源泉として「ひらめき」。
それは説明不可能な「インスピレーション」に近いと思います。

本書の内容を自身にどう活かすか

もっと異分野に触れたいと思いました。
違う分野の人の話をたくさん聞くことで、自身の専門分野と結びついてアイデアが生まれる機会が増えます。
本書を読むと、人と会う目的が「自分の話をする」や「人脈を作る」から、「アイデアをひらめく」という事に変わります。

そして、GROVING BASEの会員間で「見立て」が起こる工夫を作りたいと思いました。
GROVING BASEは仕事に対する考え方に共感する人が集まるシェアオフィスです。
なので、業種もバラバラ。
「見立て」が発生する可能性がとても高い環境にあると言えます。
自然に様々な「見立て」が起こり、新たなアイデアが湧く環境づくりをしていきたいと思います。

最後に、自分のビジョンを明確にし、伝えていくことの重要性を再認識しました。
作りたい未来像があるものの、言葉や文章だけではどうしても伝えにくいと感じる事がよくあります。
なので、もっとビジュアルを重視した伝え方を行う機会を増やしていきたいと感じました。

「デザイン思考の先を行くもの」は、既に他の書籍に書いてあることも書いています。しかし、違う切り口で、本質的で分かりやすく「○○はこういうことだったのか!」と理解できる本かと思います。