2018.11.12 OFFICE

がむしゃらに頑張らない/GB立ち上げからの教訓その2

タスク管理

篠田です。経営に関して知識ばかりの頭でっかちの私が、実際に自分でシェアオフィス事業を立ち上げた結果、上手くいったことや遠回りしたことがたくさんあります。
そのような事を、これから新しいことを始めるための準備中の方、起業したけれどなかなか前進出来ていない方に伝えたいと思い、この記事を書いています。

私の経験によるものなので、当然全てのパターンにあてはまるわけではありません。でも、リアルな事例として共有することで何か一つでも感じてもらうことがあれば幸いです。

今回のキーワードは「タスク管理」「時間管理」など。

新事業を始める時の頑張り方

起業したらとにかくガムシャラに頑張りなさい、なんて事をどこででも聞きます。
実際、多くの起業家や起業準備をしている人は寝る間も惜しんで仕事をしているように思います。
ガムシャラに頑張る事は、売上のない時期には必要です。
売上がないと事業は継続出来ませんし、他に収益源を持っていない場合は生活も出来ませんから。
でも、頑張り方を間違えると時間と体力ばかり浪費してしまうことになりかねません。

私自身あれもこれもと手を出し、大変な思いをしているのに結果がなかなか伴わない、という事態に陥りました。そんな事例の紹介と気付きを共有していきたいと思います。

「目の前の業務を必死にこなす」という失敗

GROVING BASEオープンから2ヶ月間(2018年2月〜3月)のことです。

新規事業を始めるととても忙しくなります。
私の場合は、シェアオフィスとカフェの開業が同時で、私と妻の二人だけでそれらの準備をしました。
建物や設備などのハード面だけでなく、シェアオフィスのルール作りやカフェのメニュー開発、イベント企画、それに関わる諸々の事務や発注業務。
オープン前後1ヶ月の2ヶ月間くらいは家に帰るのは基本的に夜中の2時。朝6時まで働いて2時間だけ寝てまた働く、という日もありました。
たくさん頑張ればお客さんが来てくれると信じ、ありとあらゆるやらなければならないことを必死でこなす日々。

特にカフェは店を開けていれば仕事が湧いてくるし妻も私も飲食未経験でバタバタです。
代表である私も子供を抱っこしながら店でコーヒーを淹れていました。
他にもGROVING BASEにたくさんの人が来てくれるようイベントの企画をしたり、コワーキングスペースを体験してもらうために無料で開放するオープンデイの実施や、カフェの集客、運営のことを考えたり。GROVING BASEの名前が人目につく頻度を増やすためSNSの発信にも力を入れ、外に出て人に会う機会も増やしました。

でも収入は全然増えず、体力とお金を消耗していくだけ。
これらの仕事は全て必要で大切な事です。しかし、この時期に時間をかけてやるべき事ではありませんでした。

最優先事項である「売る」ことだけに業務を集中

3ヶ月目からの3ヶ月間(2018年4月〜6月)は、2ヶ月の反省を踏まえて私の業務内容を大きく変えました。

起業後の最優先事項は、何よりも「売る」こと。
とりわけGROVING BASEにおいては、維持継続していくために個室レンタルオフィスを埋める事が必須です。
個室レンタルオフィスが収益のベースであるだけでなく、GROVING BASEを拠点とする人が増える事でカフェの売上やイベントスペースの売上、クチコミなどに繋がります。
そもそも個室が埋まらないと回らないビジネスモデルなのです。

そこで、イベント企画をやめました。SNSの投稿もやめました。オープンデイも辞めました。交流会に行く事も極力やめました。
カフェの仕事も妻とスタッフに全て任せました(大変だったと思います、本当に感謝です・・・)。

これらは「将来的に売上につながる可能性がある業務」ではあるものの、「すぐに売上につながる業務」ではありませんでした。
私の仕事を「すぐに売上につながる業務(個室レンタルオフィスに入居してもらうための行動)」だけに絞ったのです。

具体的には以下のような事をやりました。

新設法人にDMを送信

「手書き封筒、手書きの手紙、珈琲豆入りのDM」を京都、滋賀の新設法人300社に送付しました。
「シェアオフィスからこんな営業のDM送られてきたら、うざいよな・・・」
「こわい人来たらどないしょ・・・」
と、ウジウジしていましたが、やってみな分からんだろ!という事でとりあえずやってみました。

結果は300枚の時点で反応がゼロで、次に紹介する他の勝ちパターンが見えてきたのでやめました。

WEB広告

3月に少しだけWEB広告を出しました。
オフィス移転時期の3月であるにも関わらず、アクセス数に対する問い合わせ数が少ないと感じ、WEBサイトの内容を大幅に修正することにしました。
別記事『「共感」と「購入」は別物』に記載したターゲットとブランドメッセージのズレに気付いたきっかけがこのWEB広告の反応の悪さです。

4月から5月中旬まで、理念はそのままに、ターゲットを意識した言葉選びに変えていく作業に没頭しました。
シェアオフィスのコンセプト修正とも言えるこの作業をオープン間もないこの時期に行う事は勇気がいりましたが、WEBサイトのテキストの大部分を修正し、5月中旬から改めてWEB広告をうったところ、問い合わせが増加し事業を軌道に乗せる事が出来ました。

他にやろうとしていたこと

思ったよりも早く結果が出てきたので実行せずに終わったものもいくつかあります。
銀行に営業、個室を借りる可能性が少しでもある知人全員に営業、テレアポ、飛び込み営業など。
営業用のプレゼン資料の作成は4月中のコンセプト修正と同時進行で行っていましたが、日の目を見ることはありませんでした。
しかし、コンセプトを修正し、それをプレゼン資料という形でアウトプット出来たからこそ頭の中も整理出来たように思います。

その他のわるあがき

他にもレンタルオフィスを埋めるために色々とあがいたことがあるので、紹介します。

モニターを募集

GROVING BASEが「しーん・・・」としていたので、まずは活気が必要か?ということで何人かにモニター利用のお声がけをしましたが、全てお断りされました。
ご迷惑をおかけした方すいません。(この件についても後日書きたいと思います)

モデルルームを作成

個室レンタルオフィスの1室を私のオフィスとして使用し、タイルカーペットを敷いたり本や書類を並べたり大きなモニターを置いたりして実際に使っている風景を演出しました。
多少は効果があったかなと思います。

テレビに出演

取材を受け4〜5回放送されました。
内1回は全国放送だったので反響あるかな?と期待しましたが・・・。放送直後の反響はゼロでした。
しかし秋頃に「テレビで見ました!」とおっしゃる方が3名ほどいらっしゃいました。
また、別口で見学に来られた方に対しても、テレビに出たという事実は良い説得材料になったと思います。

欲張って(焦って)業務を増やさない

新しいことを始めた時は「あれもやりたい!これも面白そう!」とやりたいことがたくさん溢れてくる上に、やらなければならないこと(実はやらなくていいことかも)がたくさんあります。
しかし、仕事の整理が出来ずにあれもこれもとやってしまうと「今日一日何やってたっけ・・・」ということになりかねません。

前述したように最優先事項に集中することで物事の進む速度が変わります。
その最優先事項が7〜8割出来るようになってきたら次の優先事項へ、それも出来たら次へ、と順番に取り組まないと頭の中も散らかったままです。

「優先度の高い仕事から落ち着いて一つ一つ潰していく」という当たり前の事を意識する事が、特に起業時の貴重な時間を有効に使うために大切だと痛感しました。
ある程度の仕事を誰かが作ってくれていたサラリーマンの時には、目の前の仕事を順序だててやるだけで良かったのですが、自分で経営するとなると「この仕事はやらない」という選択をする必要が出てくるため、当たり前にできていた事が当たり前に出来なくなっていた事も発見です。

上手くいく要因は1つではない

私の事業が軌道にのったのはWEB広告が上手くいったからです。
しかし他の方がWEB広告を出したからといって上手くいくという話でもありませんし、私自身もどんどん新しい事を考えてやり方を変えていかなければなりません。

私がGROVING BASEから学んだ、事業を始める上で一番大切な事は「考えること」と「やってみること」。
答えは一つではないですし、頭の中で答えが出ていたとしても実行していないならそれは答えではありません。
必死に考えた末に出てきたものを実行して失敗して、また必死に考えて実行して・・・その繰り返しで上手くいったものが答えの1つです。

勉強やインプットはスキマ時間にちょっとやる程度で十分。
それよりもまずはアウトプット。この記事を読んでいただくことは一種のインプットですが、次の行動につながる気付きが1つでもあれば幸いです。

教訓

・新事業を始める時はとにかく「売る」ことを最優先に
・目標は焦らずに一つずつ達成していく
・「考えること」と「やってみること」が大切

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